2022.06.06【自然農】1年目の畑の近況
今日は雨が降っているので久しぶりにブログを書きます。
私は3か所で畑をしています。
それらの畑はちょうど1年ずつずれてスタートしています。
その3か所のそれぞれの近況をボチボチまとめておこうかと思います。
Twitterでも日常的につぶやいていますがもう少し丁寧に書いてみますね。
ちょっと長くなりそうなので今回は1年目の畑の近況だけをまとめます。
1年目の畑の近況
1年目の畑は意外と順調です。最初は火星の表面か!と思うほどカラッカラで生命感を感じない土に見えたので、これは苦戦しそうだなと思っていました。
草もなかなか生えてこないし、川が近いからか砂地っぽいし、今まで経験したことのない土です。
畑に立ってもまだぜんぜん打ち解けてない人といる感じで、何から話してどうやってコミュニケーションをとっていったらいいかわからないというような感じがしていました。
で、この畑と仲良くなるためのアプローチとして「菌ちゃん農法」「外から枯草を持ち込む方法」「持ち込みなしの方法」の3つの方法を試すことにしました。
菌ちゃん農法
菌ちゃん農法では畝の上に朽ちかけている竹を敷いてその上に枯れたススキやセイタカアワダチソウを大量に敷いて、さらにその上に土をかぶせ黒マルチをして畑に糸状菌をはじめとしたさまざまな菌や微生物を呼び込みます。
1カ月半ほどしてマルチをはがしチェックしてみたところ糸状菌発見できました!白い糸状のものがそうです。
この方法だと2ヶ月ほどすると植付けができるということで、3月末からマルチをかぶせているのでそろそろ植付けができます。
最近キャベツの種を少し蒔いてみました。もうすぐキャベツの苗もできそうなので、それも植えてみて種と苗の生育具合を比較しようかと思っています。
外から枯草を持ち込む方法
この方法では畑外の近くの堤防から調達したススキやセイタカアワダチソウの枯草を畝に敷き詰めています。
菌ちゃん農法でも同じように枯草を投入していますが、この方法では菌ちゃん農法のポイントでもある黒マルチを使っていません。
いわゆる茅農法というのをやってみたいなと思いました。
さらにここでは枯草を長いまま使うところと、細かく切って使うところの2パターンを設けて違いを観察しています。
今のところここにはゴボウ、小松菜、ワサビ菜、黒もちとうもろこし、大豆、プチトマト、なすび、落花生、キュウリといった野菜系統のものと、いわゆる雑穀(白ひえ、もち粟、たかきび)と米(ハッピーヒル)を植えています。
最近では糸状菌もはっきり確認できています。
枯草を切る切らないの違いに関して今思うことを箇条書きにしてみます。
- 畝を整えたり、種を蒔いたり、苗を植え替えたりする時は切ってある方が扱いやすい。
- 葉物は切らない方が元気に育っている気がする。
- 切る方が土にピッタリと馴染む。
- 切らない方が隙間や層がたくさんできて草や虫の活動も活発な感じがする。
枯草を切らないことでの煩わしさがない場合は切らない方がいいのかなというような感じがしています。
使った枯草がススキやセイタカアワダチソウということもあってすぐに分解されません。ですからこれからの長期的な様子を観察するのもすごく楽しみです。
持ち込みなしの方法
この方法は畑の外のものは何も持ち込まない方法です。
畑に生えた草だけを使ってやっていこうかなと思っています。
今現在は小松菜、ごほう、ブロッコリー、キャベツ、オクラ、ルッコラ、ワサビ菜、トウガラシ、大豆、ジャガイモ、ネギ、サツマイモ、カボチャ、里芋、ショウガ、ミョウガを植えています。
意外だったのが小松菜です。あまり期待せずに種を蒔いたのに見事に大きく育ってくれました。虫食いが多かったもののそれに負けずに大きくなってくれています。
最近ではどんどん大きくなってきて虫食いも少なくなってきたように感じます。元気そうです。
ここにはまだまだ満足に草は生えませんが、最近ちょっと掘ってみると根っこのような、糸状菌のようなものがあるのを発見しました。
もしかしたら元々それほど悪い土でもなかったのかもしれません。
それにもしかしたら前の人の肥料分が残っているのかも。
まあ、とりあえずラッキー!という風にとらえておきます。
小松菜はうまくいきましたが、ジャガイモは病気になって6割ほど枯れつつあります。
種芋の植付けの時に酢を使って種芋の切り口の消毒をしました。けっこう適当にやっちゃったのでうまく消毒できていなかったのかな。
ジャガイモはあきらめてここにはサツマイモを植え付けようと思っています。
さいごに
ついつい色々手をかけてみたくなります。
もちろん手をかければかけるほどそれなりの成果も上がるでしょうし。
それもわかっちゃいるのですが、私はできるだけ畑の邪魔をしたくないという気持ちがあります。
子育てでも子どもの邪魔をしないようにというのを心がけてきました。
1年目の畑では「菌ちゃん農法」「外から枯草を持ち込む方法」「持ち込みなしの方法」の3つの方法を試していますが、これは何というか作為の限度を知りたいというような気持ちからでもあります。
作為によって生じるのは成果だけではないからです。
どこまで私が手を出していいのかというのを知りたい。
手を出しすぎてあまりにも自分の思い通りにしすぎるというのを抑えたい。
そして思い通りにならないことも引き受けたい。
そうやって色んな生き物と楽しく生きていきたいのです。