自然農7カ月目の畑のこれまでの経過まとめ
2か所で不耕起無肥料無農薬の畑をしています。
いずれもまだまだ始めて浅いですが、一つは1年7カ月ほど経ちました。
もう一つは今年の春ごろから始めて7カ月ほどです。
どちらの畑についても書きたいことがたくさんあるにはありますが、長くなりそうなので今回は特に今年力を入れている始めて7カ月ほどの畑について経過をまとめてみます。
1月~2月はプラスチックごみに悩まされる
前回のブログは2021年1月23日の更新でしたが、その時は新しく借りた方の畑にたくさんプラスチックごみがあって回収しきれないという話を書きました。
プラスチックごみはかなり経年劣化していて、少し引っ張っただけで粉々になり土と混じってしまってどうにもしようがありませんでした。
結局その部分はごっそりあきらめ、前使用者の方が直前まで使われていた部分だけを使わせてもらうことにしました。
そんなわけで畑の大きさが全体の1/3程の大きさになってしまい、最初に考えていたよりもずいぶん小さくなってしまいました。
それでも20坪はあるかなと思います。
とりあえず草をかき分け地表の様子をチェックしてみると、部分的にビニールマルチがしてあったりしてちょっとデジャブを感じたので、一度全部草を刈ってみてちゃんとチェックしてみることにしました。
その結果ビニールマルチで覆われている部分は本当に一部分だけだったのでホッとしましたが、他にもビニールマルチのかけらがちらほらと見つかってうんざりしました。
ただ、どうやらそれほど古いものではなかったようでいずれも粉々になることなく簡単に回収できました。
それにしてもビニールマルチ。
本当に大嫌いになってしまいました。
3~4月はスギナ対策
少し温かくなり始めると畑全面にスギナが生えだしました。
これまでは色々自然農法の本を読んでもあくまで自分流に解釈してやってきましたが、今回はできるだけ本に忠実にやってみようかなと思っていたので本をチェックしてみると、スギナに対してはとにかく深くまで掘って取り除くしかないという風にあったので、その通りにすることにしました。
以前自然農をしていた時の畑もたくさんスギナが生えていましたが、特に対策もせず普通に野菜を植えていました。
それでもまあそこそこ収穫できていたから気にしていなかったのですが、(もし対策してたらもっと収穫できたのかな?)なんて思わなくもありません。
基本私は不耕起でやりたいのでスギナを掘り起こすために土を起こすことに抵抗がありましたが、実験したいという気持ちも強いので、一回限りにしようと誓って掘ることにしました。
まあ、大変でした。
30㎝ほど掘ったところで横に広がる地下茎にはたどり着けず、かなり掘り進めることになりました。
来る日も来る日も掘り続ける毎日。
掘っても掘っても出てきて完全に取り除くことなんてできないような気がしてきました。
私の畑だけではなく、ここいら一体の地下は全てスギナの地下茎が張り巡らされているんじゃないだろうかと思うほど広範囲に広がっていることがわかってきて、次第に私は戦意を喪失していきました。
やるだけはやってみましたが、結果的に私はスギナとの共存を模索する方向に舵を切り替えました。
4月~6月は畝作りと種蒔き
スギナ対策にめどをつけて、次に畝を作りました。
自然農法の本の通り、1.5メートル幅のかなり広めの畝を3本作りました。
次に種まきにうつるのですが、自然農の本ではまだまだ土がいい感じになっていない間は自分で作ったぼかし肥料や米ぬか、くん炭等を使って栄養を補うなどして整えるといいと書いてありました。
今回は本の通りにすることが当初のテーマですので、施肥には抵抗があるものの色々検討してみました。
納得のいくような素材のものを探しまくった結果、竹パウダーとくん炭を使うことに決めました。
竹パウダーもくん炭も栄養というよりかは土壌改良という感じかなと思います。
もうこの時点で、内心、(私にはやはり本の通りにするなんて無理だろうな。本のように1年目から収穫するなんてことはできないだろうな。)という風に感じ始めていました。
とにかく私なりに本に沿ってやってきたのでとりあえず納得し、竹パウダーと燻炭を土の表面にまんべんなく撒いた後、ダイコン、ニンジン、ルッコラ、カブ、ワサビ菜、春菊、ブロッコリー、レタス、ジャガイモ、大豆、サトイモ、トマト、ナス、キュウリなどなどの種を蒔きました。
○春野菜の収穫は?
スギナ対策に時間がかかったのもあって、春野菜の種を蒔くのが遅くなりました。
自然農の場合ただでさえ成長が遅いのに時期まで逃してしまうのはけっこうな致命傷でもあります。
どれも双葉までは育ってくれたけれどそれからの成長が極端に遅くて収穫なんて無理でした。
スギナ対策でたくさん掘ってしまっていたのもあって、土の中の状態も「無」になってしまったように思います。
7月~8月は草刈り
この時期になるととにかく草が伸びていきます。
草が生えるのは大歓迎ですが、背の高い草で野菜の芽に日が当たらなくなるとまずいので、草を地表から10㎝くらいだけ残して上の部分を刈っていきました。
根をしっかり残します。
収穫は一切できないまま、ひたすらこの作業を繰り返していました。
周りの人の畑では食べごろになっているオクラ、キュウリ、ナス、トマトなんかも、私の畑では成長が止まってしまっていて、収穫どころではありませんでした。
ただ成長は止まっているものの、みんな芽を出してくれているので、どうなっていくのかわからないけれどとにかくそれを大事にしようという感じでした。
例外的に大豆だけよく育っていて、こちらについては大いに期待していました。
9月~10月の今に至るまで。おやおや実がなってる!
種を蒔いてから5,6カ月くらい経ってるのばっかりですが、今になって実がなってきてる野菜があります。
ニンジンは一時期葉っぱが枯れてた感じだけど、また9月に入って復活してきました。オレンジの実の部分がチラッと見えるようになってきてます。
オクラもやっと実をつけるようになりました。
そうそうヨモギの種も蒔いたんだった。
ヨモギは野菜というよりか野草だけどめちゃくちゃ増やしたいと思ってます。
体にいいしね。
大豆は一番成長が著しく、サヤも順調にたくさんついてるんだけど、めちゃくちゃ小さい!ミニチュア枝豆がいっぱいできてます。
なかなか大きくならないけど、ちゃんと豆は詰まってそうなので一度食べてみました。
できてた!おいしい!でも小さい。。。
とにかくカリカリに枯れていくまで育てて大豆にして味噌を作りたいと思います。
あとはサトイモとショウガも順調っぽいかな。
1年目なので覚悟はしてたけど、うまくいけばいいなと一縷の望みを託して、厳選した固定種の種を蒔いたので、少しでもなってよかったです。
それと9月中にダイコン、ニンジン、ルッコラ、ワサビ菜の種を蒔きました。
ダイコンとニンジンはもう一つの畑でとれた種を蒔きました。
発芽率が思いのほか良くて期待大です。
自然農7カ月目の畑のまとめ
最初この畑に手を付けだした頃は、一度本通りにやってみようと思ってましたが、やっぱり当たり前だけど同じようには全くいかなくて、結局今は好き放題やってます。
最初はプラスチックごみに悩まされ、次はスギナ。
プラスチックごみでは環境問題を考えさせられました。
スギナについてはどの本を読んでも取り除かないといけないと書いてるんだけど、共存しながらも少しづつ減らしていく方法がとれないかなと思ってます。
実験だ!
秋冬の草ができるだけたくさん生えるように調節できたらうまくいくんじゃないだろうか?とか思ってます。
とにかく今のところ収穫はほとんどできてませんが、いい兆候はあるのでめげることなく楽しいままです。
また次回はもう一つの1年7カ月目の畑について経過をまとめてみますね。