DIYな畑をやってみた

無農薬無化学肥料不耕起の森みたいな家庭菜園

花は全部きれいだな~喜ばれる草と喜ばれない草~

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うちの狭い裏庭に今の季節はたくさんのドクダミが花を咲かせます。きれいに咲きそろっていて、毎朝ここをのぞくのを楽しみにしています。あと、ポイッて投げたカボチャの種から芽が出て、つるを伸ばして、いよいよ花を咲かせました。畑を始めるまで、キッチンで出た生ゴミはポイポイッと庭にまいて処理していたし、今でも畑に行けない時はポイポイッてしてるので、土がめちゃくちゃいい感じになってます。始めたばかりの畑より、ずっとずっと良い土なので、カボチャの葉っぱの色から生育具合から全然畑とは違います。濃い緑で、グングンと力強くつるを伸ばしています。素晴らしい。かぼちゃの他にも、ジャガイモが茎を上に伸ばしています。ジャガイモも植えた覚えはなく、おそらく、芽が出た種イモをポイッとしたものです。もうすぐジャガイモも花を咲かすでしょう。

こうやって家の庭ですら草をボーボーに生やしています。

本能的に花と光に惹かれる

私は鈍感なのか敏感なのかよくわからないけれど、基本的に、花は全部きれいだなと思うのです。ちょっとずれますが、水面とか宝石とかガラスとか照明とか、光ってキラキラしてるものも何でもきれいだなと思います。もしかして人類始まってからの刷り込みがあるのかもしれないけれど、本能的に花や光に惹かれるし、慈しみたいというような気持ちになるのです。

お店で売っているような草花と、庭で勝手に生えて咲いてくれる雑草との違いがいまいちわかりません。雑草も一個一個丁寧に鉢に入れたり、寄せ植えしたりしたら売れそうにも思えます。

草は一年中生えているわけじゃない

草を汚いって感じる人が多いし、学校でも地域でも年に数回みんなで草刈りします。畑でも草はすごく嫌われています。でも、草ってそんなに汚く思えないのです。それにいくらボーボーになっても、一年中ボーボーなわけではありません。春先に少しづつ芽を出して、梅雨時に雨を吸ってグンと成長し、夏にはジャングルのようになりますが、秋になると勢いが弱まって、寒くなるにしたがって枯れていき、冬にはほとんどなくなります。何もしなくても生えてくるけれど、何もしなくてもなくなっていくのです。

草を敵にすると無意味な戦いが始まる

草がボーボーになったタイミングだけを不快に思って草を敵にするのは、自然の力に対して力で立ち向かうというような、無意味な戦いへの参戦に思えます。草が元気に生える時、元気なのは草だけではないのです。虫だって細菌だって動物だって元気になっています。人間だってそうでしょう。色んな生き物が元気になって豊かになるのです。そんな時に、一気に力で草を無くしたら、虫や細菌は行き場を無くし十分に生きれなくなります。行き場がなくなるので、何とか栄養になる有機物を他に探すしかなくなると、極端に農作物や人間に向かいます。異常繁殖したり強い個体となったりもするでしょう。そうやって向かってきたのを、いや、向かわせたのを、また、ばい菌だ、害虫だと薬で絶命させているのが私たちです。そしてこの期に及んで、受粉のための虫がいないとかいって困ってます。

草や他の生き物たちに思いをはせるだけで、攻防は最小限にすんだだろうし、豊かさすらお互いに分け合えたでしょう。

世界を変える暮らし方を選ぶ

自分だけじゃなく、みんなで豊かがいいじゃないと思います。いや、そういう風にしないと、枯渇します。独占して循環を止めると、たちまち有限になるからです。あらゆる生き物の創作や営みで無限のように見えていただけです。実は脅威になるような生き物だって何だって、全てが必要なのです。一つもかけてはいけない。でも、人間って選別ができます。選別を繰り返して発展してきたけれど、もうちょっとうまくやれると思うのです。もっとうまく慎重に暮らし方を選んだなら、みんなで楽に幸せに生きられそうに思えます。そのために私は足元から世界を変えていきたいのです。